未来農林事業開発研究会 活動内容 2011年

月度 演題/概要紹介 講師氏名
(所属・役職)
1月 有機廃棄物のリサイクル及びバイオマス利用~堆肥化装置のご紹介
色々な廃棄物が循環資源として使われています。株式会社ミライエは鳥取・松江市で畜産糞の堆肥化に取り組み県畜産技術センターと共同開発にて、小規模農家でも手軽に設置可能な高圧通気システム“イジージェット”を製品販売を実現しました。これによりたい肥化の最大労務である切り返し作業を90%短縮し、悪臭の発生を抑えるなどの利点が好評を得ています。  今回は実際の応用例の紹介を含め、製品の紹介をして頂きます。
島田 義久
株式会社ミライエ 代表取締役社長
2月 土壌活性資材、世界で初めてモミガラの発酵の成功
バイオベンチャーの目的は有機農業の普及を通じて、衰退する国内農業に新たな風を送り込み、持続的農業に改革する。具体的な買いは地技術としては、稲のもみ殻を使って様々な農業資材を開発。生ゴミから作った有機堆肥や土壌の中の有害なカドミウムを吸収する凝集剤の原料。
藤田 哲史
株式会社つくばアイノ 代表取締役
環境共生型産業構築による取り残された地方の活性化」―新たな森林産業の構築を通して―
わが国では「国土の均衡ある発展」を目的に、戦後、様々な地方活性化策が展開されたが、それが有効に作動しなかった「取り残された地方」が画然と存在する。グローバル経済への更なる移行と、財政再建が進行するなか、高知県等(秋田、青森、徳島、鹿児島、和歌山、島根、岩手、長崎、宮崎、等)の大都市圏から離れた国土周辺に立地する「取り残された地方」は、格差是正策を模索している。こうした模索の一例としても革新的森林産業形成活動を紹介させていただきたい。
武藤信義
地方産業経済研究所 所長
4月 東日本の地震で想うこと~今後の対応策~
今回の大震災は、地震そのものの被害に加え、津波および原子力発電所の事故による3つの災害が重なり、未曽有の大災害だと認識しています。なお、経済的な影響については、原子力発電所の事故による電力供給不足の影響に加え、海岸に隣接する石油・化学・鉄鋼等の素材企業における自家発電所および主要設備の点検および異常の復旧等で生産に大きな影響があると思います。また、素材は全ての産業の原料であり、他の産業にも大きな影響があると推測されます。正に日本にとって、今回の大震災は未曽有の国家的危機であると認識しています。そこで「これからの対策は如何にあるべきか?」を主体に皆さんの思いを話合う場を提供いたします。
松井武久
リスクマネジメント研究会 事務局長
5月 納豆菌ファージのネバネバ分解酵素とその利用
納豆は、近年堅調にその消費量が伸びている。しかし、チーズと比較すると、その加工食品としての利用度は低い。理由として、納豆のネバネバ物質(ポリグルタミン酸)が様々な加工過程(充填、攪拌、分配など)を難しくしていることが考えられる。このネバネバを非常に効率よくオリゴマーに分解する酵素がバクテリオファージから見つかった。納豆を本酵素で処理することによって加工適性が改善されると期待される。
木村啓太郎
(独)農研機構・食品総合研究所 微生物利用研究領域 主任研究員
脱サラから専業農家への挑戦~ピーマン分野でオンリーワンを目指して~
納豆は、近年堅調にその消費量が伸びている。しかし、チーズと比較すると、その加工食品としての利用度は低い。理由として、納豆のネバネバ物質(ポリグルタミン酸)が様々な加工過程(充填、攪拌、分配など)を難しくしていることが考えられる。このネバネバを非常に効率よくオリゴマーに分解する酵素がバクテリオファージから見つかった。納豆を本酵素で処理することによって加工適性が改善されると期待される。
田川 勇治
巽風会  技術部
7月 音力発電』と『振動力発電』の紹介と可能性
石油会社を経てピーマンと米作りを初めて十年余り、農業で社会貢献出来ないかということで環境問題、省エネルギー、食の安全等を考えてきました。今回は、炭酸ガスをピーマンの栽培に利用し、地球温暖化の要因の一つである炭酸ガスを固定化し、且つ、ピーマンの収量のアップと食味の向上を目指して、失敗を繰り返し、多くの人の知恵と助けを借りながらやってきたこれまでの経過をお話したいと思います。又、農業の現状と私が農作業をしながら考えた現代社会への思いを伝えたいと考えています。
速水 浩平
㈱音力発電代表取締役
暑い地球を涼しくクリーンに快適に低温排熱と太陽熱の有効利用で省エネ環境システム作り
地球温暖化、原子力発電に対する懸念、人口増など地球規模のエネルギー事情改善に対し、太陽エネルギーと排熱の徹底的利用は有力な手段である。三菱樹脂では80℃以下の熱源をエネルギー源として利用する冷水製造装置と除湿機器を製品化した。本製品は今後の省エネ快適社会実現に寄与するものと期待される。具体例を紹介しながら、これらの機器をシステム化することによって創造される将来の社会を語っていただきます。
吉江 建一
三菱樹脂㈱ 新規事業推進部 aqsoa pm
水平水流を利用した小水力発電
3.11の大震災以降、原発が反対される一方で、自然エネルギー、再生可能エネルギーが大きく注目を浴びています。 本日ご紹介するスモールハイドロストリームは、水平水流を用いて発電を行うため、幅広い設置条件に対応することが可能です。また、地産地消を可能とする製品であり、安定した電気を供給することが可能であるため、地域ごとのevスタンド事業や、災害時の緊急用電源としての活用など、発電することがゴールではなく、発電から地域事業をスタートさせることができます。事業化の実績及び今後の展開について説明していただきます。
海野 裕二
シーベルインターナショナル㈱ 代表取締役社長
9月 植物工場の新しい可能性
超高齢社会に突入している日本において、高齢者が社会を支えるシステムを作ることが、高齢者の生きがい創造となり、活力ある社会作りに貢献すると考えています。その方法の一つとして植物工場があります。イノベーションにより事業の安定化、雇用の創造、地域の活性化、野菜を通して健康に寄与する、等の植物工場の新しい可能性を紹介いたします。日本の経営資源である現場力の優れた高齢者と共に、1000工場建設を目指します。
大山敏雄
gnh工房 代表
世界の食糧不足への対応と技術革新への期待
21世紀半ばには、発展途上国の経済成長に伴い、世界の人口増加と農耕地の減少により世界的な食糧不足が危惧される。一方、世界的に自由貿易が進む中、日本政府および関係者は農業問題でその対応に苦慮している。その解決策としては、従来の規制や発想から脱皮した大胆なパラダイム・シフトが必要である。本稿では、技術面を主眼に農業に関する最近の技術を紹介し、加えてこれからの対応策について期待を述べる。
松井 武久
技術経営研究センター 所長
未来農林事業開発研究会 会長
11月 使用済み天ぷら油から軽油代替燃料『c-fuel』へリサイクル
弊社は使用済み天ぷら油をリサイクルしてバイオディーゼル燃料「c-fuel」を製造しています。原料となる使用済み天ぷら油の確保から高品質なバイオディーゼル燃料の製造・利用に成功し、パイオニアとして長期に渡り循環利用される地域資源循環リサイクルシステムを構築しております。当社の活動とバイオディーゼル燃料「c-fuel」の使用実績及び今後の展開について時系列に沿う形で紹介します。
越川 哲也
株式会社レボインターナショナル 代表取締役社長
農業6次産業化」に向けての活動内容と問題
大消費地首都圏の近郊農業における課題を克服し、その優位な立地性を生かし農業を魅力ある産業にするための活動を報告します。農業の6次産業化、農商工連携のビジネススキーム、情報共有基盤の確立のあり方、その諸問題に関しての考察を述べる。参加される方々の知見を求めます。
堀内 一
東京国際大学大学院 客員教授
世界の水事情と雨水利用
豊かな水の惑星地球といわれるが、飲み水などに使える水は0.001%。そのわずかな水をすべての生き物で分かち合わねばならない。水不足、水飢饉の解決の1方法として雨水利用がある。古くて新しい雨水利用について、世界の水事情をからめながらお話したい。
上林 裕子
NPO法人雨水市民の会理事